ケルンの唄 森村誠一
心に棲んだ夢のかたみと
アルピニストは常に残した
長いみちのりのその極み
風の吹き分れる天辺に
岩片は小さく堆(うずたか)く
風化に絶えて生き残った
崩れては積まれまた崩れては
アルピニストの想いをこめて
天の道標は築かれていった
岩より岩を伝い
這(はい)松を分け
とぎれがちの小径をしっかりと
アルピニストは導かれていった
澄んだ歓喜を大空に撒いて
霧に咽(むせ)びながら青春を唄うために
夢はその先には行けなかった
雲の様に簇(むらが)り立つ
限りもない山脈の
夕暮に預けられたケルンの群に
遠い想いを託してからは
私たちの目標
株式会社森村ケルンは、作家森村誠一の創造的な作品を守り、その価値を最大限に引き出すことを使命としています。著作権の適切な管理と保護を通じて、森村誠一の作品が広く愛され、次世代に受け継がれることを目指します。
常に誠実で透明性のある対応を心がけ、著作権の保護と利用のバランスを保ちながら、文化の発展に貢献してまいります。